打ち合わせ渡航(その15)

6232400777061104月29日(渡航15日目)
4月28日の晩はヌグリスンビラン州のバハウに宿泊。バハウはあまり大きな街ではないが、鉄道駅がある事もあり、何軒かホテルや旅社がある。私が止まったのはホテルで、1泊50リンギを高いと思ってしまった。一般的なホテルの形態であるが、古い旅社を改装した形跡があり、水シャワーでトイレはしゃがむタイプのものだった。

614830858547032これはバスターミナルのバスの時刻表なのだが、地名に数字が付いている。日本語で言うと「パロン1区~8区行き」といったところか。こんな所に団地というわけでもないだろうし、バスの本数もそう多いわけでもない。地図を見ると、プランテーションの中に、人工的な集落が点在している。 気になって調べてみると、マレーシアの土地開発局が地域開発と貧しい人に職を与える事を目的として入植地として開発した場所らしい。そうか、確かにこうやって昔の日本も北海道とかで政府が直接雇用を作っていたなあ、最近は自己責任の名のもと、職を奪うような事しかしていないような気がするけど・・・と少し思った。

623237824373002Bahauバスターミナルにて。 客を乗せたままタイヤ交換をしているバス。 突発的なパンクなのかな、と思っていたら、このバスが発車後、別のバスのタイヤ交換も開始。もしかして、運用中にメンテナンス?

補足:晩御飯は何を食べたか・・・、確か駅近くのレストランでナシゴレンを頼んだら、「どんなナシゴレンがいいか?」と聞かれた記憶が・・・。

打ち合わせ渡航(その14)

6143416919292824月28日(渡航14日目)
パハン州Muadzam Shahからヌグリスンビラン州バハウに向かうバスの車内で撮影。 マレーシアのローカルバスの中には急行バスも顔負けの長距離を走行するものがあり、このバスの走行距離もきっかり100キロ、途中に街らしい街もなく(そもそも、Muadzam Shahがこの地域の開発の為に人工的に設けられた都市である)アブラヤシのプランテーションが果てしなく広がる中、点在する集落で乗客を拾いながらバスは快走する。本数は1日2本、街への買い物を手助けする中距離バスと考えるとこの運行本数は妥当なような気もするが、実態はどうなのであろう。 本日もやはり本数の少ないバス路線と適当な時刻案内により、7時間をバスターミナルで過ごした。旅行だったら一体何しているんだろう、という事になりそうだが、調査準備としては学ぶ事も多かったりもする。

打ち合わせ渡航(その13)

6138944519740064月27日(渡航13日目)
クアンタン郊外の山里、スンガイレンビン。 錫鉱山で栄えた街だそうであるが、現在は観光地として生き残りを図っている。のどかな雰囲気が大いに気に入った。 ちなみに、帰りのバスは学生で満杯。通学距離は結構長く20キロは乗っているのではないかという学生もいた。バスは時速80キロで走行する(マレーシアの一般道路の最高速度は90キロ)ので、それほど時間はかからないが。

613901101973341パハン州クアンタン市では、バス会社が倒産するなどバスの運営状況がここ数年で急激に悪化。公共交通維持のために政府は国営のバス会社を設立し、残存するバス会社を置き換えた。 国営バスは昨年12月に運行開始、それ以来、運賃無料サービスを続けている。私もその恩恵を受け、20リンギット(650円 マレーシアでは200キロ分のバス代に相当)分を無料にしてもらった。 先進国でも実施していないであろう壮大な社会実験であるが、その成果は微妙。確かにバスは混雑しているのであるが、乗客の多くは20歳前後の若者。車を持っていない世代の人間が、「バス代タダだし、街に遊びに行こうか」という感じで利用している雰囲気である(そもそも、国有化以前に比べバスの本数が減っていて、そのために混んでいる可能性がある)。自動車利用者層を掴むためには運賃無料程度では不十分なんだな、とよく言われている理論を実地で確認する機会となった。

補足:細かく調べると、既存のバス会社が廃業したのは国営バスの開業後で、円滑な置き換えが行われたのかどうかが少々怪しいところ。そもそも、華人が経営することが多い既存のバス会社は堅実経営で、車両の更新こそ遅いものの、運行時刻はしっかりしている事が多い。そこに大手資本や国が参加して、やや無計画に経営を行う事がマレーシアの地域バス経営の問題のような気もするのだが。

打ち合わせ渡航(その12)

6139078619726654月26日(渡航12日目)
東海岸沿いにあるパハン州州都クアンタン、首都からバスで3時間程度であるが、寄り道しながらやってきたので時間がかかった。
写真はクアンタンの宿(旅社)。一応掃除もされているようで許容範囲、ただし、シーツ用意していれば・・・。値段が結構高く50リンギット(1600円)もする(バスターミナルの目と鼻の先だからだろうが)。ベッドはダブルベット2つで、4人家族でも寝れるが・・・。

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さて、今夜はサッカーの試合で大いに盛り上がっていた。スタジアムも立派で、楽しむ観客の様子は日本と変わるところがない。これからの研究活動では「マレーシアが先進国になるために必要なもの」は何かを見出す事が求められるが、交通政策ではいくつか思いつくものがあるが、人々の生活満足度などから考えると、これは結構難しい問題なのでは、と少し思った。

補足:マレーシアが先進国ではない、という事はどういう意味を持つのか今でも思考中。分かり易い話でいえば、年金や医療保険が未整備という問題がある、あとネットが遅い。所得水準から言って、国民は日本人のように海外旅行をいつも楽しめない。ただ・・・日本も年金や医療保険の将来の給付水準は怪しいし、若い立場で言えば、掛け金が非常に高いので、意味がない(マレーシアで医者にかかった場合の費用は、日本の3割負担の医療費より若干安い程度、重病で高額医療費軽減などがあると話が変わってくるのだろうが・・・)、日本の労働者は忙しくて海外旅行に行けない、マレーシアでは安価でそこそこの教育が受けられるのに、日本では大学の学費が馬鹿高い等々の問題もある。日本人のように忙しく働いて、社会資本を計画的に蓄積すれば、韓国のような感じで短期間に経済成長を遂げる事も可能なような気がするが。

打ち合わせ渡航(その11)

6128902387410944月25日(渡航11日目)
パハン州、タマンネゲラ国立公園の玄関口として有名なジェラントゥットにて。 行き先はベンタ(文打)なのであるが、この路線の衰退ぶりはすさまじい。看板を見る限り全盛期は14本あったバスが、張り紙を見ると今は4本(他に途中止まりが1本)しかない。熱帯雨林に点在する集落を結ぶバスの乗客の多くは小中学生と子供で、本数が極めて少ないというのに慌てる事もなく乗り込む様子が印象的であった。

612898342073617ベンタでバスを乗り換えて向かったラウブのバスターミナルの様子。 終バスも出て、人っ子一人いないのだが時間はまだ7時半。「時間がゆっくり動く国だから」と形容するのは容易いが、ゆっくりした時間感覚で動いているのは公共交通だけで、車の通行量も多いし、商店は10時くらいまで営業している、勿論車利用が前提である。機敏な時間感覚に合わせられるような公共交通の再設計が課題なのかな、とふと思った。

補足:ここラウブが実家の院生と仲良くなり、2泊ほどさせてもらった。華人の4~5人家族の場合、一家に2台の自動車保有が当たり前で、基本的に学生の通学以外は公共交通利用は不要であるとのこと・・・。

612916402071811 61291905540487925日ラウブの宿、この街には旅社街があり、難なく宿を確保する事ができた。値段は40リンギット(1300円)で、採光の良い窓とトイレ、シャワー付き(水のみ)。難を言えば少しベットの清潔度が怪しい感じなところか。持参のシーツを敷く。

打ち合わせ渡航(その10)

6125718621062654月24日(水:渡航10日目)
マラッカ州の田舎町、アローガジャ。 超マイナーな街であるが、写真のように1930年代に建てられたという商店街が今も残っている。日本のように変に近代的に改装しないところが良い。 田舎町をうろうろして気付いたのは、外国人が集まる観光都市以外の観光開発が進んでおらず、宿泊施設があまりないこと。前述のように昨日もヌグリスンビラン州のタンピンという街で宿探しをしたが、人口5万人で地域商圏の中心なのに中心街に宿屋がなく、やむなくホテルが集中する観光都市マラッカに向かう事となった。隣国タイに比べても少ないような気がするのだが、当のマレーシア人はどう考えているのだろうか?

61291962540482224日の夕食、マラッカにあるポルトガル人の子孫が住むという街で、伝統の魚料理を食す。食事・ビール代はマレーシア滞在中最高額の46リンギット(1500円)。味は…味付けは少し辛め、街の食堂で5リンギットで食べれる魚料理と大して変わりはないような。グループで行くと蟹やエビ料理も楽しめて、その割に店構えの立派なレストランよりは安いのでお勧めだと思う。

打ち合わせ渡航(その9)

6119776188323564月23日(火:渡航9日目)
ヌグリスンビラン州のバハウという地方都市で足止めを食らって3時間。 州境を超えて隣の州の都市(パハン州ジュラントウット)に出たいのであるが、バスの本数が少ない。ひとまず州境の街に行こうと州境への行き先表示を掲げた暑いバスに乗り込んで(すでに多くの乗客が乗り込んでいて、すぐ出発しそうな感じであったが)待つ事一時間、「途中までしか行かない、行き先表示まで行くバスは2時間後」と言われる・・・。 2時間後のバスに乗っても州境でバスの接続もなさそうな感じがしたので、予約していた宿をキャンセルして別の都市に向かう事にする。
IMG_2343パハン州へ行く事をあきらめた私は、州南東部の田舎町タンピンに行くバスに乗り込んだ。本数は1日10本ほど、長い時には2時間ほど間隔が開くローカルバスである。 運転手はインド系で、途中にインド系移民を対象にした小学校(プランテーションに多い)があるらしく、インド系の小学生がたくさん乗り込んでくる。学校ではタミル語教育の筈だが、英語も話せるようで、「名前教えて」と声をかけられる。 間隔の開く、しかも時刻表も掲示されていない(さすがに車内には時刻の掲示があったが)バスを一体どう利用するものか、と思っていたら、バスが停車、運転手が何回かクラクションを鳴らしたあと、乗客の一人が運転手に一声かけてバスを降り、道の向こうの茂みに消える。何事かと思い眺めていると、5分くらいして乗客が別の乗客2名を連れて戻ってくる、一人は妊婦である。必ず乗るはずの乗客がいないからと心配して、呼びに行っていたのだ。色々な思いがこみ上げ、ちょっと涙腺が緩くなってしまった。

612908658739252タンピンでは市街地の中で宿は見つからず、今回の訪問で2回目のマラッカでの宿泊。観光が目的ではないので、気が引けたが、宿に困らない観光都市での滞在となった。ちなみに今回も歴史地区のゲストハウス。普通の宿より安いからであるが、泊った部屋は3階からマラッカ川を望む比較的良い部屋(50リンギット)。

打ち合わせ渡航(その8)

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イスラム教国のマレーシアでビールを飲みたくなったらどうするか。 都市のコンビニにはビールが置いてあるが高い。現在滞在中のセレンバンでは330ml缶が330円(10リンギット)もする。 一番安いのは、ビールを割安で置いてある店を探すことで、タイ産のビールが120円くらいで売られている事を目撃した事もあるが基本的には稀。 容易で比較的リーズナブルなのは、華人(マレーシア華僑)の経営する食堂で飲むことで、コンビニ価格より若干安い事が多い。写真はホテル裏にある華人の食堂が集まる屋台街で、セレンバン滞在中は、広東語行き交う酒場で毎日ビールを飲んでいた(空店舗が多く、都心空洞化の影響でもあるのか、と変な所が気になった…この街は都心部の街路が狭く、それを嫌気しての都心空洞化の気配が少しある)。

補足:ちなみにビールは大瓶(640ml)で12~16リンギット(400~500円位)ほど、銘柄はタイガー、カールスバーグ、スコール、ハイネケン、ギネス(スタウト)といったところか。スーパーでも缶ビールは最低5リンギットほどするが、華人の酒屋などを丁寧に探すと缶ビールが3本10リンギット程で売っているところもある。

612907212072730セレンバン滞在中、朝食で何度か食べたビーフン。太麺がこの地の特徴らしい。

打ち合わせ渡航(その7)

6117053321929184月22日(月:渡航8日目)
これはホテルではなく、滞在用にと紹介された部屋の様子。 そんなに広くはないのだが、寝室と居間が区切られているのが当地らしいな、という印象を受けた。 それにしても準備が早い。私は日本人的感覚で、「後ほど返事をいただく」という心持ちで金曜日に研究計画を報告したのだが、そこらへんをすっ飛ばして、私の滞在計画は既成事実となり、月曜日にはビザ取得の写真撮影とか滞在場所とか具体的な作業に移っている(勿論、後で問題が起こらぬよう確認はとっているが)。ばらばらに仕事を片付けようとすると時間がかかるからというお国柄もあるのだろうが、こんなにスピーディーには日本でも出来ないであろう。部屋に至っては学内の寮だからでもあるが、30分で決まってしまった。まあ、期待されているという事で研究を頑張らねば。

補足
1年後の今も居住中。ビザのほうは・・・結局なしで一年過ごしました。全て日本人の助力なしでやったので、現地の実情を知るのにいろいろ長期間を要してしまった。

打ち合わせ渡航(その6)

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4月21日(日:渡航7日目)
定時性という概念のないマレーシアのバス。 一応公示時刻はあるのだが、バス運用の都合から作られる実際の運行スケジュールは異なり、さらにそれを運転手が大雑把に解釈して運用する。おかげで運行間隔にばらつきが出て、しばらく時間の空いたバスに乗客が殺到という写真のようなケースが起こる。 バスの定時性を改善すれば、公共交通の利用客は増える・・・筈で、こちらの大学の先生もそれを強調していたが、これが一筋縄ではいかない。写真のようなケースはともかく、「運転手の大雑把な解釈」は、現場の事情に運転手が機転を利かせて対応している、という感じもある。それに、現場の事情に配慮した柔軟なバスダイヤを設計して守らせる能力とか時間が運行管理者にありそうな感じもない。 あと、会社間の社風もありそうで、乗っていると、きっかり15分、30分おきに反対方向からバスが現れる(それぞれ30分間隔、60分間隔)会社とそうでない会社がある。大手は駄目で、中小のほうがしっかりしている感じがあるが、実際のところはどうなのであろうか?そのあたりが分かるような調査計画を練っている最中である。

611207208909397セレンバンのバスターミナルからバスに乗って出向いた郊外住宅地(セレンバン2というらしい)。バスの運行間隔(30~1時間おき)から見るに、住民の主要交通機関は自動車であろう。
611207132242738郊外住宅地セレンバン2の中心にあるイオンモール。イオンモールはこちらではデパート扱いで、商品はやや高級品で値段も商店街より高め
611274458902672もう1か所出掛けてきたのは、マラッカ海峡を望む田舎街、ポートディクソン。写真は海を望むレストラン。ここならでは、という感じもしなかったが、代金は7リンギット(230円)と街の食堂と変わりなかった。調査対象選定の下見を兼ねて今後もひたすらマイナーな街を訪問する予定。