理化学研究所の調査報告書(12月25日公表)を見て

STAP細胞論文に関する調査結果について 調査報告書(全文)

検証の最後のほうに、
『不正防止が大きな流れになるためには、「捏造、改ざん、盗用」を重大な違反と考えるのは当然だが、

それだけでなく「研究における責任ある行動」ないし「研究における公正さ」という観点から、より広い視野で研究者倫理を考え、教育を行う必要がある。そこで基礎となるのは、論文のインパクトファクターでも、獲得研究費の額でも、ノーベル賞の獲得数でもなく、自然の謎を解き明かす喜びと社会に対する貢献である。』
という言葉があって「良いなあ」と思う。生命工学分野はポスドクが増えすぎている上に、業績獲得の為の競争も激しい。そこに焦りや疑問を感じつつも、初心にかえって研究をしよう、という心構えが感じられる。私も初心にかえって研究せねば・・・尚、調査結果は、STAP細胞とされた細胞がES細胞で、それは別のマウスのES細胞の混入、その要因は不明、という結論になっている。少し気になるのは、刺激で普通の細胞が万能細胞になる(STAP現象)になる事はないにせよ、一連の手順で若いマウスの細胞に残存する万能性を持った細胞の存在が(研究を変な方向に持っていかなければ)確認できて、それは研究として価値があるのでは、という点。もう少し研究を地味な方向に持っていけば、こんな騒ぎにはならなかったのかも、しかし、競争が激しい中地味な研究でキャリアを積む事が出来るのか?研究者としての地位を維持できないような低名声の研究を積み重ねた先に人類に貢献する発見があるとしたら、研究界の競争激化は意味があるのだろうか?等々思ったりもする。

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