マレーシアの地域交通計画

http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo12_hh_000072.html
地域公共交通網形成計画の送付について
~京都府等及び四日市市が全国で第1号~

日本では交通政策基本法に則った地域交通計画が作られている。ではマレーシアはというと・・・

マレーシアは、「2020年に先進国になる」という計画を持っている位で計画が大好きな国である。
その「先進国になる」という大計画の下に、10カ年、5カ年の基本計画があり、その下に、交通を含む各分野の基本計画と、地域単位の基本計画が存在する。基本計画には交通整備の項目があり、最近になって公共交通の拡充が重点項目にあげられるようになった。交通計画は陸上公共交通庁の制定に伴い国レベルでの基本計画が制定されている。そして地域の基本計画にも公共交通の項目がある・・・
と、そこまでは良いのだが、地域単位の基本計画にある交通計画と国レベルの交通基本計画が全く連動していない。というよりも、陸上公共交通庁と地方自治体は全く連携していない。地方の基本計画の交通計画も頑張ってはいるが、非専門の人間によるもので、それには大いに改善の余地がある・・・。
地方の公共交通の問題は最近徐々に深刻化していて、国と地方レベルの計画の整合性とか、連携も今後問われるようになるのかな・・・と考えたりもする。日本の場合は各地に交通計画を教える大学があるから何だかんだいっても地域に専門家を送り込むのは容易であるが、マレーシアは一体どうなるのだろう。そもそも医療や福祉介護分野とかでも似たような問題は発生しているのだろうか、色々考えることは多い。

補足
マレーシアには2000年陸上公共交通法(PAD-ACT2000)という公共交通政策の基本方針を定めた法律がある。日本の交通政策基本法と内容が少しにていて面白いのだが、それは、宗主国イギリスの交通法を参考にしたからでもあろう。もっとも、マレーシアの陸上交通法はフランスの交通法に似た要素もある。イギリスのみならずフランスの制度も学んだのか、それともイギリスの2000年に制定された交通法自体が1980年代に制定されたフランスの交通法を参考にした面があり、いわば先祖返りしたようなものなのか・・・そのあたりは興味深いがどうなのだろう?ただ、マレーシアの陸上交通法はイギリス・フランス・日本の交通関連基本法にある、「地域交通計画」に関する項目がない。おそらく、地域で交通計画を立てようにもその必要性や人的資源の不足という面で難しいからそれを行わなかったのであろう。路線バスの存続で基礎自治体が動き出し、地域基本計画の中の交通計画がより精緻なものになったりする(1990年代末以降の日本と同じ流れだが)と事情は変わってくるのだろうが・・・。

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