前に読んだSFで、ガマガエルのような顔をしたエイリアンにさらわれた主人公が、エイリアンに「どうやって地球人にエイリアンの存在を隠すのか」と尋ねると、「完全な隠ぺいは無理、だが、目撃情報を取るに足らないと人々に思わせるために工作員が活躍する」と答えるシーンがあった。
今回の選挙帰還中にはSNSで様々な情報が流れていた。善意で情報を拡散させよう、という強い熱意は感じたのだが、あまり本質的でない情報が大きく取り上げられ、何かその陰に多くのものが隠されてしまったような印象もある。我々が将来の政治で心配している事も含めて、実はあまり重要ではない茶番劇を見せられていて、実はストーリーとしては大して面白味もないし、我々が痛みを感じるようにも思えないけど、実は真綿で首をしめられるような何かが裏で起こりつつあるのかもしれない、という思いが時折頭をかすめる、杞憂であればいいのだが。