マレーシアにおける共分散構造分析

10850061_962390033791111_8531450098921172347_nSEM(共分散構造分析、事象を構成する要素とその因果関係を解析する統計分析の一つ)のハンドブック。我が大学の本屋は、「田舎の書店?」という位品ぞろえが悪いのであるが(マラヤ大学の書店は品ぞろえいいのに・・・)、たまたまこんな本が目に止まって衝動買いしてしまった・・・。
日本の統計解析の本であれば、まず最初は統計学的なものの考え方とか、数式に頼らない当該統計分析の分析のイメージとかそういったものから始まって、次に当該統計分析の数学的基礎を説明していく、という構成のものが多いが・・・これは最初から結果のパス図が強調されていてとにかく型どおりの結果を出す事に主眼が置かれている。その割に統計ソフトのSPSSのコマンドの扱いをダイレクトに紹介しているわけでもなく、『あまり基礎理論には踏み込まない一方で、懇切丁寧に問題の解き方を教えるわけでもない』というマレーシアの大学教育を象徴するような構成になっている。

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『あまり基礎理論に・・・』という話は功罪両方あって、この種の授業の結果、理解の甘い学生が増産されている現状を見ると「(英語の上手くない)私でも講義で勝てそう」というイメージを持ってしまう。他方で、きちんと理解出来ている学生を一定数作れるのであれば、こんな感じである程度基礎理論は省いて、まずは型どおりの結果を出す事に注力する、という教育スタイルもいいのではないかと思ったりもする。L型教育といっても、大学は工業高校や商業高校とは違うのだから、それなりに高度なツールやものの考え方を学ぶところでは、というのが私の持論である。

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