打ち合わせ渡航(その13)

6138944519740064月27日(渡航13日目)
クアンタン郊外の山里、スンガイレンビン。 錫鉱山で栄えた街だそうであるが、現在は観光地として生き残りを図っている。のどかな雰囲気が大いに気に入った。 ちなみに、帰りのバスは学生で満杯。通学距離は結構長く20キロは乗っているのではないかという学生もいた。バスは時速80キロで走行する(マレーシアの一般道路の最高速度は90キロ)ので、それほど時間はかからないが。

613901101973341パハン州クアンタン市では、バス会社が倒産するなどバスの運営状況がここ数年で急激に悪化。公共交通維持のために政府は国営のバス会社を設立し、残存するバス会社を置き換えた。 国営バスは昨年12月に運行開始、それ以来、運賃無料サービスを続けている。私もその恩恵を受け、20リンギット(650円 マレーシアでは200キロ分のバス代に相当)分を無料にしてもらった。 先進国でも実施していないであろう壮大な社会実験であるが、その成果は微妙。確かにバスは混雑しているのであるが、乗客の多くは20歳前後の若者。車を持っていない世代の人間が、「バス代タダだし、街に遊びに行こうか」という感じで利用している雰囲気である(そもそも、国有化以前に比べバスの本数が減っていて、そのために混んでいる可能性がある)。自動車利用者層を掴むためには運賃無料程度では不十分なんだな、とよく言われている理論を実地で確認する機会となった。

補足:細かく調べると、既存のバス会社が廃業したのは国営バスの開業後で、円滑な置き換えが行われたのかどうかが少々怪しいところ。そもそも、華人が経営することが多い既存のバス会社は堅実経営で、車両の更新こそ遅いものの、運行時刻はしっかりしている事が多い。そこに大手資本や国が参加して、やや無計画に経営を行う事がマレーシアの地域バス経営の問題のような気もするのだが。

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